(左)グループホーム 『椿高野』『山椿』
     (右)介護老人保健施設 『ガイアの里』


グループホームとは、1985年ごろに、スウェーデンではじまった介護の方法で、これは入院ではなく、そこで各自が責任を持って生活する中で「少人数(5〜9人)のグループによる家庭的な雰囲気の中で、専門のスタッフと一緒にのんびりと共同生活を送ることにより痴呆の症状の進行を遅らせる効果がある」というところからきています。
 グループホーム運営基準第160条により、少人数による共同生活に支障のない人が対象ですので、著しい精神状態を呈する人や著しい行動異常がある人、痴呆の原因である疾患が急性で医療の必要な人は、入居の対象とはなりません。
 一般的な定義としては「住居であると同時に、常に専門的なケアが受けられる機能をもつこと」となっております。
 色々とあるでしょうが、もっとも大事なことは、生き生きした表情が見られる生活に変化させることで、その最良の方法は、「昔とったその杵柄」「身体で覚えている動作を引き出す」ことではないでしょうか。
■□■ 木造の家であたたかく、和らいだ生活空間 ■□■
ここに入居する高齢者の多くは、その生活の大部分を木造の家で過ごしてこられた方達であろうと思われます。このことに考慮して、建物内部の主構造は木造とし、柱や梁が出来るだけ目にふれる仕上げとしました。さらに床や壁、天井の一部、扉、窓枠、手摺り等にも木材を使用する事で、全体をあたたかく、和らいだ雰囲気となるように配慮しました。





■□■ 光・影・風・音 ■□■
クリックすると大きな画像が表示されます。 グループホーム「椿高野」「山椿」の周辺は青い空と、白い雲がとても美しいところです。夕焼けの美しさもまた格別です。その美しさを建物内のどこからでも楽しめるように、窓は出来るだけ大きくすることを心がけました。屋根の中央には大型のトップライトをつけました。
一年の大部分は建物の四方から光が入ってきます。そしてトップライトからも。日によって、季節によって、時間の経過と共に、床や壁に描かれる光とコントラストは様々に変化します。
トップライトを開け放し、居室や居間の窓を少し開けば建物全体に心地よい風の流れを感じます。
 季節により鳥のさえずりや、虫の音も充分に楽しめるでしょう。
■□■ 共同で普段の生活をおくるための住まい ■□■
家庭的な雰囲気の中でケアを受けながら、普段の生活をすることが出来、そのことが自ずとリハビリになり、自立した共同生活をおくる生活空間となっています。
一日一日を、おだやかに過ごせます。

山椿は本州・四国・九州・沖縄まで広範囲に自生する日本古来の代表的な植物で、万葉集にも歌われている。


浅茅原 つばらつばらに 物思えば
     故りにし郷し 思ほゆるかも     万葉集
 
"光沢がある"意の古語「つば」が「つばき」に変化した。葉は濃い緑色で光沢がある。また同じ意の古語 艶葉木(つやはき)が「つばき」に変化した。
山椿は庭の木ではなく照葉樹林に生える森の木で、葉に厚みがあることから古代の日本人は、冬も緑色の椿の葉に霊力を感じた。江戸時代、二代将軍秀忠の趣味としてめでられ、庭木として広がった。
ヨーロッパではカメリア(英名)と呼ばれ、宣教師カメリアによりヨーロッパにもたらされて広がっている。

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