グループホーム山椿 施設紹介 | 医療法人伴帥会 愛野記念病院

グループホーム山椿 施設紹介

グループホーム「山椿」は一足先にオープンしたグループホーム「椿高野」とは渡り廊下で結ばれていますが、
専用の玄関を建物の西側に設けて、二つのグループホーム夫々の独立性を高めることを心がけました。
玄関の近くには事務、洗濯、倉庫等の管理緒室と浴室を設けました。

居室

9つの居室を3室ずつ、3つのグループに分け、これをコの字型に配置しました。北側のコーナーに居間(和室)、南側のコーナーに食堂を設けました。
居室の大きさは専用便所と洗面台を含めて4m四方としました。これは約10畳の大きさです。便所と洗面所を除いた大きさは約8畳で、ここが私的な生活の拠点となります。
窓は出窓にし、少しでも部屋の広がりが感じられるよう配慮しました。

台所

9つの居室のほぼ中央にシステムキッチンを二列に設置しました。片側は流し台、コンロ、冷蔵庫といった調理の場です。
もう一方は食堂に面して下ごしらえ、盛り付け、配膳、後片付けのための、流し付きオープンカウンターとしました。
双方の間隔はやや広めにして、入居者各人の能力と興味に応じて、職員と共同作業が行えるようにしました。

食堂

平屋建ての利点を活かして台所上部にトップライトを設け、そこに向かって食堂の天井に勾配を付け、平面的な天井から受ける圧迫感をやわらげる配慮をしました。
平面の大きさは一般的な住宅のそれよりも大きめの25畳くらいです。
この外部にはウッドデッキで仕上げたテラスを設けています。
ここでは日向ぼっこをしたり、プランターで植物を育てる作業なども楽しめます。

居間

居室はベットと椅子、食堂はテーブルと椅子での生活です。
そこで、せめて居間だけは畳に掘り炬燵、明かり障子、敷目板張りの天井等々、昔はどこの家でもごく当たり前であった、懐かしい雰囲気を満喫していただけます。
濡れ緑を通して小庭にもでられます。

浴室

2つの浴室を用意しました。一つは一人でも入浴が可能な方のための、ごく一般的な浴室です。
もう一つは介助を要する方や、気のあった仲間が数人で入浴を楽しめるように、少し大きめの浴槽にしています。

「山椿」について

植物の「山椿」は本州・四国・九州・沖縄まで広範囲に自生する日本古来の代表的な植物で、万葉集にも歌われています。

浅茅原 つばらつばらに 物思えば
故りにし郷し 思ほゆるかも

“光沢がある”意の古語「つば」が「つばき」に変化しました。
葉は濃い緑色で光沢があります。

また同じ意の古語 艶葉木(つやはき)が「つばき」に変化しました。 山椿は庭の木ではなく照葉樹林に生える森の木で、葉に厚みがあることから古代の日本人は、冬も緑色の椿の葉に霊力を感じました。江戸時代、二代将軍秀忠の趣味としてめでられ、庭木として広がりました。 ヨーロッパではカメリア(英名)と呼ばれ、宣教師カメリアによりヨーロッパにもたらされて広がっています。